■妊婦と温泉
ちょっと前まで、妊婦が温泉に入るのは良くないとされていました。
実際温泉に行くと、↑のような注意事項に「禁忌症」として「妊娠中」が書かれています。
「妊娠中」が禁忌症に制定されたのは1982年のこと。
しかし妊婦が温泉に入ることに悪影響があるというのは医学的根拠がないことがわかり、この基準は2014年に禁忌症から除外されています。
でもそれはわりと最近のことなので、温泉にある表示などは、作り替えてなければ未だに「妊娠中」と書かれているわけですね。
■気をつけるべきこと
ただし、気をつけなければならないことがないわけではありません。
・転倒に注意!
妊娠中に転倒するのは、当然胎児に危険が伴います。
お風呂は床が滑りやすいので、いつも以上に転倒には気を遣う必要があります。
・のぼせに注意!
温泉に入ると、当然おなかの赤ちゃんも温まります。
なので、のぼせにはいつも以上に注意です!
大体10分以下くらいが目安のようです。
・妊娠初期と出産直前はさすがに…
妊娠初期はつわりによって体調が不安定なので避けた方がよいでしょう。
(もっとも体調が悪いなら温泉に入りたいとも思わないかもしれませんが…)。
また出産直前は最悪温泉の中で破水するリスクがあります。このタイミングだけは絶対に避けましょう。
・一人ではなるべく入らない
以上のようなリスクはあるのはあるので、できれば一人では入浴しないようにしましょう。
ちなみにうちも、私は大浴場にも行きましたが、ヨメは家族風呂オンリーでした。
その代わりいい家族風呂のあるホテルを選びましたよ♪
■禁忌症にされていた理由
温泉の成分そのものに科学的根拠がなくても、禁忌症に含まれていた理由が全くないわけではありません。
一つは特に妊娠初期と出産直前。このタイミングでは実際にリスクがあります。
もう一つは、転倒やのぼせによる事故の可能性。どちらかと言えば、利用者ではなくて温泉側が事故のリスクを回避するために「妊婦はダメだよ」と宣言することは、気持ちとしてはわからなくもありません。
というわけで、安全に気をつけながら温泉を楽しみましょう♪